実際の作業工程に沿ってロボットビジョンを導入するメリットを具体的に紹介していきます。
製品を整理する必要がない
ロボットビジョンは不規則に製品が並ぶ現場でも作動ができます。
通常、ピッキングや搬送などの作業を産業用ロボットが行う場合、プログラムで決められた動作を実行します。
そのため、流れてくる製品を配置する向きや製品と製品の間隔を一定にしなければなりません。製品の流れに少しでもプログラムと異なる挙動があると、ロボットは対応不可能になり生産ラインが停止してしまいます。
ロボットビジョンが搭載されている場合、製品の位置や角度など細かなプログラムを設定せずに、アームの制御を柔軟に行えます。製品の形状や大きさを一度記憶すれば、製品の向きや位置が不規則であってもアームの作動が可能になるのです。
その結果、エンジニアが様々なパターンに合わせてプログラミングしたり、定期的なメンテナンスを行う必要がなくなり、省人化や作業時間の短縮につながります。
多種類の製品に対応できる
多くの種類の製品を扱えるのがロボットビジョンのメリットです。
従来の産業用ロボットでは、扱う製品が変わるたびにティーチングを行わなければなりませんでした。製品の形状や大きさが違うと、ロボットに組み込まれているプログラムの定義も変更する必要があるからです。
ロボットビジョンでは、画像認識で対象を識別するため、一度に複数の製品情報を記憶できます。
ひとつのコンベアに複数の製品が入っていたとしても、製品別にピッキングを行ったうえで別々のパレットに並べられます。
商品ごとにロボットやセンサー、カメラなどの機材を設置する必要がなくなるため、スペースの有効活用にもつながります。
複数作業が同時にできる
従来はロボットを導入しても、一台につき一つの作業しか行えないため、工程が変わるとまた別の設備を用意する必要がありました。
ロボットビジョンを搭載することによって、複数の作業工程を同時に行えるようになります。たとえば、製品の検査とピックの位置決めにはロボットを個別に設置しなければなりませんでしたが、ロボットビジョンでは1台のカメラでピックする位置を確認でき、寸法などの検査も同時に行えるのです。
これまで複数作業を行う際に準備が必要だったロボット本体や以辺設備にかかる費用を抑えられます。
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