なぜサービス分野におけるロボット技術が普及してこなかったのでしょうか。考えられる原因を3つ挙げてみましょう。
・第一には、開発においてシーズが先行し、「利用できる・利用したくなる」ロボットが開発されてこなかったこと。
・第二には、ロボットとして活用されるための技術レベルが十分ではなかったこと。
しかし、これらはこの数年で下記のように急速に解決が図られつつあります。
第一の点については、ニーズ先行型の開発スタイルが広がってきています。人手不足の深刻化や働き方改革などからユーザー側のニーズが明確になってきたことや、ロボット開発側がシーズ先行の開発では普及しないと気づき始めたことが背景にあります。
第二は、ロボットが活用されるために必要な技術のレベルが、この数年で急速に発達してきている点です。特に視覚や触覚などの各種センサーや5Gなどの高速通信技術、IoTやAI技術などの発達は目覚ましいものがあります。なお、これらの技術については、この後連載予定のコラムでもふれていく予定です。
第三の点は、生活支援ロボットに関する国際規格ISO13482が制定されるなど、規格・規制について具体的な整備が始まっています。
このようにロボット普及に向けて重要な要素となる「プレーヤー」と「技術」、「制度」の3つが揃い出しているのです。今後は、特にロボットの開発側には、社会や事業環境を予測し、必要となるユースケース(活用事例)を実証し、受け入れられる製品を開発していくことが求められています。
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