パウダーベッド方式
金属粉末を敷き詰め、熱源となるレーザーや電子ビームで造形する部分を溶融・凝固させる方法です。金属粉末を敷き詰め、溶融・凝固を繰り返すことで造形します。造形終了後には、固化していない粉末を取り除いて造形物を取り出す必要があります。
パウダーベッド方式には、以下の(1)レーザービーム熱源方式と(2)電子ビーム熱源方式があります。
(1) レーザービーム熱源方式
敷き詰められた金属粉材料にレーザービームを照射して、溶融・凝固または焼結させて積層造形します。金属3Dプリンターのなかで最も普及している方式です。
(2) 電子ビーム熱源方式
敷き詰められた金属粉材料に電子ビームを高真空中で照射し衝突させることで、運動エネルギーを熱に変換し粉末を溶融させます。レーザービーム方式は窒素などの不活性雰囲気中で溶融凝固がなされますが、電子ビーム方式は真空中で溶融凝固がなされます。
プリンターの構造は上記のレーザービーム熱源方式に近いです。
また、レーザービーム方式はレーザーを照射する際の位置決めをミラーの角度を変えて行うのに対し、電子ビーム方式は、磁界によるレンズを用いて電子ビームの向きを変えるので、機械的な移動はなく、電気的であることから高速な位置決めが可能です。
メタルデポジッション方式
溶融した金属材料を所定の場所に積層・凝固させて造形する方法です。金属粉末を材料とする(1)レーザービーム熱源方式と、合金ワイヤーを材料とする(2)アーク放電方式があります。
パウダーベッド方式に比べ、高速造形が可能ですが形状精度は低いです。また、パウダーベッド方式と異なり、造形終了後にパウダーの除去作業は不要です。金型などの金属材料へ追加工(肉盛り)もできます。
(1) レーザービーム熱源方式
ノズルから金属パウダーを噴射すると同時にレーザー光を照射することで金属パウダーを溶融池に供給、凝固させて造形を行います。部品形状を溶融ノズルまたはステージを移動させ描きます。金属粉の供給経路を切り替えることで、異種金属の造形が可能です。また、レーザー出力が大きいため、高速造形が可能です。
(2) アーク放電方式
金属ワイヤー先端のアーク放電により金属ワイヤーを溶融し、これを積層することによって造形します。装置価格や材料費が比較的安く、高速造形可能です。
FDM(熱溶解積層)方式
FDM方式は、金属粉末に熱可塑性の結合樹脂剤(バインダー)を混合した材料を積層することで造形を行う、樹脂材料の3Dプリンターと同様の造形方式です。造形後に脱脂と焼結を行うことで部品製造を行います。最近では脱脂が不要な材料や機材も登場しています。
バインダージェット方式
バインダージェット方式は、金属粉末に液体の結合剤(バインダー)を噴射することで固めて造形を行う造形方式です。結合剤を材料に含めるのではなく噴射することがFDM等の方式との違いです。造形速度が比較的に早く、サポート材が不要であることなどが特徴です。
超音速堆積法
超音速堆積法は、金属粉末を超音速に加速し噴射することで、金属粒子を結合させる造形方式です。熱源が不要で造形速度が速いことが特徴です。
液体金属堆積法
液体金属堆積法は、サブミクロンレベルの金属粒子を噴射することで造形を行う、インクジェット式の樹脂3Dプリンターのような造形方式です。精密さだけでなく、歪みが発生しづらいことも特徴です。
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